So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

フィリピン飲食店の店舗工事について (その1)





気がついたら1月も既に27日になっていました。来週はもう2月。

ここでは書いていませんし、一部のごく近くの知り合いにしか話していませんが、ローカル向けの飲食店を立ち上げていて2月初旬にソフトオープンする予定です。日本人向けではないので詳細はここでは書きません。今回は日本人オーナーということも一切出さずに「フィリピン人オーナー」として始めるつもりです。

今回の飲食はトライアル的な意味合いもあり、なるべくコストを掛けたくないという思いからフィリピンでいうコントラクター(施工業者)に任せず、カフェを3店舗立ち上げた経験を活かして全て自分で業者を選定し、材料なども全て自分で足を運んで購入しました。今回の店はカフェ1号店とほぼ同じ大きさですが、費用は1/3以下で済ますことができました。店舗の設計や施工を生業にしている方もいらっしゃると思うので、差支えのない範囲で感じたことを書いていきます。長くなるので2回に分けて書きます。

1. フィリピンのコントラクターとは?
フィリピンでコンドミニアムを購入したり、店舗をスタートする際には中古や居抜きでない限り、ベアユニットといってコンクリートむき出しの物件を一から改装しなくてはいけません。今回は居抜き物件だったのですが、壁から床から全て剥がして一からやり直しました。

店舗の改装をする場合には、主にバランガイ及び市役所からの許可証(詳細省略)を得る必要があります。この許可証には建物のレイアウト、配線図、水道の配管図など素人さんでは無理な書類も含まれています。それらを請け負うのがコントラクターの役目の一つです。役所への申請を嫌がるコントラクターもいますが、全てやってくれるコントラクターも多いです。

ちなみに店のデザインまでやってくれるコントラクターには今まで会ったことがないです。(デザイナーが全部やることはあるみたいですが)通常は専門の店舗デザイナーがいて、オーナーさんのやりたいデザインを汲み取り、具現化し、図面や3Dの完成予想図に落とし込みます。専門知識がなければ専門業者に頼むか、知り合いのデザイナーを探して頼むしかないです。私はフィリピン某大手建設ディベロッパーの知り合いのデザイナーにアルバイトでやってもらいました。

コントラクターに話を戻しますが、コントラクターの主な仕事としては、

a.  上記の役所関係申請書類の作成
b.  デザイナーのプランに基づく施工費用の見積もり、スケジュールの作成
c. ワーカーの手配
d. 材料の購入
e. 実際の工事
f. 引き渡し

などです。コントラクターといっても実際に自分が工事に携わるかといえばそうではなく、どちらかと言えば「コーディネーター」的な役割です。自分のお抱えもしくは外部のメカニカルエンジニアやエレクトリカルエンジニアに設計図(フィリピンではBlueprintと呼ばれるもの)を描かせ、下請けのワーカーや大工を手配し、工事をして引き渡します。

今回の飲食の改装で一番難しかったのは最初の書類関係の作成です。デザインは知り合いに頼んだのですんなりとできましたが、そのデザインを設計図=Blueprintに落とし込み役所に提出するのに、ライセンスを所有したエンジニアがサインをしなくては公的な書類として認められません。資格を持ったエンジニアは数が限られているので、思いっきり足元を見て、実際の設計図は描かずサインだけでも数万ペソを取るのが普通です。通常のコントラクターでは書類一式の作成だけで10万ペソを超えるのも普通です。ここはどんな方法でもコストを削ることが難しく、談合しているかのごとくどのエンジニアも値段はほぼ一緒です。

ただ書類を作成・提出した以降は比較的ハードルは低いです。コントラクターもお抱えの下請けや大工に発注しているので、その下請け業者を探し出し、直接発注すればいいのです。どうやって探すのかは、私のように以前施工を頼んだ際に目をつけていた下請け業者にコンタクトするとか、気に入ったインテリアの部屋やレストランがあったらそのオーナーさんに紹介してもらうとか、モールなどで仕事をしている人に声をかけるとか方法はいくらでもあります。

注意しなくてはいけないのは資格のある大工はフィリピンには存在しません。日本も基本的に大工の資格はないようですが棟梁のもとで何年も修行するのが普通ですが、フィリピンでは「自称」大工が多くスキルを伴っていない人が数多く存在します。会社で雇われている人もいますが、フリーランスが多いのも事実。大工の場合、実際に力作業をするのには近所の職のない全く素人の兄ちゃんを連れてくる場合も多いようです。フィリピンで経験があり、腕のいい大工を探す場合、間違っても素人の人に聞いたらダメです。自分で判断するか、できない場合は専門家の目利きが必要です。そうしないと「なんちゃって」大工に仕事を頼むことになります。

(次回に続く)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事