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フィリピン飲食店の店舗工事について (その2)





(前回からの続き)

私の場合はカフェの2号店の時に施工してもらった大工の連絡先を控えていて、中抜きで彼に直接頼みました。丁寧な仕事で納期もきちんと守っていたので好印象を持っていました。多くの大工はコントラクターに雇われているわけではなく、フリーランスが多いのでコントラクターに気を使う必要もありません。その大工にワーカーを集めてもらい、設計図に基づき、大体の施工スケジュールと材料のリストアップをしてもらい、実際の材料(床のタイルなど)は自分で買いに行きました。エアコンやキッチン器具なども自分で購入しましたし、ペンキやセメントなども自分で買いました。

時間はかかりますが自分でやることのメリットとしては、自分の気に入った材料を選ぶことができること。また真ん中に業者が入っていないので格安で購入することが可能です。

実際に今回は人任せではなかったので気に入ったものを購入することができました。よくHome Depoという場所で材料を調達するコントラクターも多いのですが、Home Depoなども実は仕入先から購入をしています。コストを下げるコツはメーカーもしくはメーカーの直の代理店を見つけることです。Home Depoなどは代理店から購入しているので値段が3〜5割くらい代理店より高いです。

私達はできるだけその代理店を探すことに注力しました。照明は代理店を知人に紹介してもらい、市価の半額近くで購入することができました。テーブルや椅子も同様に代理店を探すことができ、相当安く買えました。(出し惜しみするわけではありませんが、ブログに問い合わせをいただいても業者の紹介は一切しておりませんのでご了承ください。)

コントラクターを通じて施工すると「安い人件費のフィリピンのはずなのになぜこんなに高いんだ」と思うことが多々あります。知り合いの飲食店など500万ペソ以上かかったという話をよく聞きます。どんぶり勘定のものを精査していないのだろうと思ってしまいます。ハードルが高いのは取っ掛かりの部分です。店舗デザイナー、デザイナーが作ったデザインを図面に落とし込み、役所にきちんと申請できれば面倒な仕事は6割くらい終わったも同じような気がします。経験を積んで自分自身がコントラクターのような役割ができれば店舗の改装費は相当セーブできます。完成した後の満足度も高いです。

今回の施行を通し感じたのは、

・基本的に日本人と見ると足元をみて価格が釣り上がる。
・店のデザインをする人にはお金を掛けるべき。スタートでつまずくとあとまで響く。
・資格を持つエンジニア、特に電気系はぼったくりすぎ。足元を見る場合がほとんど。時間をかけて探せば良心的なエンジニアは見つかる
・フィリピンのエアコンは日本に比べ高い。本体も工事代も。
・タイルはピンきり。慎重に選んで。
・ガラスドアなどガラス関係も高い。
・キッチン設備もピンからキリまで。総じて高くてクオリティが低い。サービスもメンテナンスもできないくせに値段だけは一流の気分。LPガス器具など日本で調達できて誰かに輸出を頼めるのなら、日本から調達するほうがいいかも。作業台など日本の倍以上の価格で最低のクオリティ。台湾製の冷蔵庫もトラブルだらけ。中古のホシザキの冷蔵庫を買ったほうが遥かに耐久性がある。
・コントラクターはリスクのある仕事なのである程度理解はするが、相当ぼったくりをしている場合が多かった。「1平米あたりいくら」という方法は利益を多くするために安い材料を使われる場合が多いので(カフェの1号店はそれで騙されて痛い目に遭った)、項目ごとに細かく見積もりを出してもらうほうが無難。細かくなればなるほどフィリピン人はボロが出る。部材は可能であればコントラクターと一緒にいって選ぶか、自分で選んだほうが無難かもしれない。
・根気を持って探せば、それなりの質で格安の業者に必ず出会う。
・業者への代金の支払いは完成前に全額支払うと、手を抜かれたり、来なかったりすることが多々あるので、10〜15%くらいは完成後の支払いにした方がいい。全額前金で払ったせいでトラブルに成るケースが本当に多い。トラブルが起きたあとでクレームを言っても半数が無視される。
・フィリピンは商品の返却を受けるケースが普通なので、一度開封して使ったものを再度新品として使うケースは日常的に行われているので注意が必要。

今回の業務で相当な知識とノウハウを得ることができました。そのノウハウを蓄積していけば自分の肉となり血となり返ってきます。私が仕事をしている食品機械業界とフィリピンの建設業界はマージン率が異なるようで、私の業界基準からすれば正直マージンを乗せすぎと思います。需要があり、お客様がそれで満足しているので私が何か言う立場にはありませんが、言い換えてみればちょっとした努力と知識と経験でコストは大幅に下げられます。今回の飲食店は安っぽさが滲み出ていますが、カフェのMOA店などを見ていただいた人にコストを教えると皆さんビックリされます。

繰り返しになりますが、日本人だとわかると値段はローカルの人が頼むより高くなります。プロフェッショナルの存在が少ないフィリピンだからこそちょっとした経験を積めば彼らと同等のレベルまですぐになることができます。つまり手間暇を惜しまずに自分でやれば相当なコストを下げられます。

日系の施工業者に頼んだ方も知っていますが、ローカルに輪をかけて値段が高いと思います。実際に頼んだことはないのでクオリティについてはわかりませんのでコメントは控えます。知っている限りの物件を見る限りは非常に丁寧に仕事をしていると思います。

フィリピンクオリティに満足していない人は、ご自分で材料くらいは買ったら少しはストレスも減ると思います。仕事もそうですが、大事なことは自分でやる。フィリピンではこれが鉄則です。

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kujira

時々拝見しているブログですが、日本人はフィリピン人に騙されていると数度にわたり仰っています。見積もりは高く、品質は低いとの内容のようですが元々この国の文化は富めるものが貧しいものへ富を再分配する文化です。
従って日本と違うや、商売は適正な利幅でするべきだという論拠は日本社会の話であり、この国の文化は他のアジア諸国とも違うのです。
では一方でなぜ日本は外国人労働者の入国を頑なに拒否するのでしょう。
過去の経験で倉庫内に顧客依頼で小部屋を作ることになりました。我々の会社はPEZAのローカル会社ですが3社の見積もりは85万ペソ、65万ペソ、60万ペソでした。とある紹介で日本人と協力した経験のある業者に相談したところ、予算25万ペソで請け負い、エアコンはダイキン、パナ、koppel、Carrierなど容量比較の表で最適機種を設置しました。相手がローカルでも業者は搾取するのです。でもルートがあれば今後の長い商売を考えるフィリピン人もいるのです。決して一概的な見方をされないほうが結果として良いことあるのではないでしょうか。ご発展を祈念いたします。
by kujira (2018-01-28 20:56) 

Akira

kujiraさん、
コメントありがとうございます。

kujiraさんはPEZA企業にお勤めということ。つまり販売先は基本的に日本をはじめとする海外の会社であり、フィリピン企業とは購入するだけのお付き合いだと思います。私の機械ビジネスは完全にローカルの会社で販売先もほぼローカルばかりです。言ってみれば私の会社の方がkujiraさんの会社よりローカルには精通していると思います。

その点でいえば適正な利幅というのはフィリピンでも同じですよ。少なくてもわれわれの業界は競合が激しいので利益率は日本並みに適正です。国によって違うというのは最近では見られなくなりました。他のアジアの国でも大きく変わってきています。

私がブログで言いたかったのは建築業界といえばいいのか、インテリア業界といえばいいのかわかりませんが、「相当の」利益が乗っているということです。10数社の見積もりを取った結果から書いていますが、これでも「一概的」と言われたら元の子もありませんが。

まさしくkujiraさんが例で書いているようなことを私は書いているのです。60万ペソ〜85万ペソで見積もりを出してくるローカルの会社がある一方で25万ペソでちゃんと請け負う会社もあります。だから最初の見積もりを真に受けないでちゃんと他にも見積もりを取りましょう、ということです。この例で見れば25万ペソでできるのに85万ペソで見積もってくる。これこそ「ぼったくり」だと思いませんか?ローカルとおっしゃいますが、PEZA企業に対して「ローカル」と見る会社は少ないですよ。だからこそ85万なんて数字が出てくるのではないでしょうか?

ちなみに今回われわれが見積もりを取った際には私は一切前面に出ず、全てローカルのスタッフにやらせ、日本人が絡んでいることは一切ありませんでした。よって今回のボッタクリ見積もりは「日本人だから」出したものではありません。誤解があるといけないので念のため。
by Akira (2018-01-29 00:44) 

kujira

当社はローカル企業(のPEZA子会社)であり、顧客の半数はローカル会社です。業務は全てローカルが担当しているので私は内部で監視しているだけです。日本でも相見積もりは当たり前ですが当地で開業したい方はド素人の方も多く、一攫千金を狙ってもダメだということと、日本以上に中国人のように人の縁を頼りにしているという背景が有るのです(貴方には釈迦に説法でしょうが・・)
ダイキンに見積り依頼しましたが、担当者からの価格がおかしかったので先日会った日本人に問い合わせをしてもいいかと聞けば、途端に価格が下がりました。会社が儲からずに個人のポッケに入る分が見積もりには含まれています。こんなことは既にご存じでしょうが、後進国の商習慣に腹を立てても致し方なく、一般的なんです。25万ペソの業社はトップが過去に何度も日本人と協業しているので勉強して質と価格の日本流を分っているので、稀なんです。
車を友人の紹介でオーナーから購入しても一部が紹介者への謝礼となっていますよね。ですから紹介するのです。例え僅かでも個人の収入・・フィリピン社会との付き合い方ですかね
当地は貧富の差の有る博愛の国なんです。列強はそうやって植民地化してきた過去は歴史で習ったでしょう? 日本の常識は世界の非常識・・これは誰だったかな?笑
by kujira (2018-01-30 10:06) 

Akira

kujiraさん、
結局私が書きたかった内容とkujiraさんが言いたいこととまさしく同じことだと思います。

おっしゃる通り、この国は腐りきっていて大統領が変わっても体質は急には変えられません。私もダイキンで同じような経験をしました。私はダイキンのフィリピン支店に直接聞いたのですが、余りの高い値段に「日本人にきいてみる」といったら途端に値段が下がりました。おまけに私の場合は、会社を退職しようとしている人間から見積もりが出てきて危うく騙されそうになりました。

機械ビジネスでもそうです。オーナーに黙って袖の下を要求してきます。全く嫌になってきます。

ただその中でも諦めずに根気を出して探せば必ずいい業者が見つかると思います。日本人の多くが精査せずに誰かに丸投げしています。「それは違うよ。値段はもっと安くなるよ」ってこの記事でいいたかったのです。
by Akira (2018-01-30 11:56) 

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