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フィリピンの日本食レストランが高い訳





先日の記事でも書きましたが、先日ようやく輸入者ライセンスが交付されました。長い間かかりましたが、ようやくといった感じです。

一難去ってまた一難。BOC(税関局)に悩まされたと思ったら、今度はFDA(Food and Drug Administration)という別の役所に悩まされそうです。

日本でも食品の輸入は実は簡単ではなく、商用目的の場合、基本的にすべての輸入食品は届け出が必要です。製品自体の検査が厳しく、時には包装材料が検査対象になったり、禁止の材料を使っているという理由で輸入禁止になったりします。

http://www.asif.or.jp/import2.html#1

しかし食品衛生法に基づき、きちんと検査や審査を受ければ問題なく輸入ができます。

一方フィリピンでは食品を商用目的で輸入しようとすると、

1. BOC(税関局)による輸入者ライセンスの取得(以前のの記事で書いたもの)
2. FDA(保健局)によるLTO(営業許可証、市役所のLTOとは別)の取得
3. FDAによるCPRの取得

が必要です。輸入する以前のプロセスが非常に煩雑です。詳しくはジェトロのサイトをご覧ください。

https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001736/processed-food_philippines.pdf

ジェトロのサイトを読んでいただくとわかりますが、途方もない書類やサンプルが必要です。(それ以前にBOCの輸入ライセンス取得に1年くらいかかりますが・・)日本以上にハードルが高いです。

今回カフェで新たな商品を提供しようと考えており、その商品はフィリピン国内では手にはいらないので輸入が必要です。そこで今回調べたところ上記の内容がわかりました。その調べる過程で質問をFDAにしようと思い、100回くらい電話しましたが、一切かかりません。いつものお役所の「無視」状態です。埒が明かないのでスタッフをFDAのあるアラバンまでいかせてようやく上記の情報が得れました。そして聞かされた最も衝撃的な事はLTO取得まで30日、LTO取得まで50日かかるという事実です。つまり輸入申請から最低でも3ヶ月は必要なのです。

具体的にラーメンを例に取ってみましょう。日本から進出しているラーメン店の一部は日本からの輸入食材を使っていると聞きます。それら「全て・基本的に」FDAに上記のプロセスを経なくてはいけません。登録していないものを勝手に輸入して使ったら「基本的に」違法です。ではどのラーメン店もしくはフランチャイズのローカルの会社が申請をしているかと言えば、答えは「No」です。なぜか?それは時間とお金がかかるからです。3ヶ月も待っていたら開店に間に合いません。おまけに一つの品物につき、登録料がかかります。

ではこれらの会社はどうしているか?日本食材店で売っているものを購入するか、もしくはその日本食材店もしくは輸入商社に輸入を委託しているのです。理由はそちらのほうが手間も費用も安く済むからです。

フィリピンの日本食材店の多くは小売店として一般的に認知されていますが、一方で輸入商社としての一面を持っています。彼らはLTOを既に持っているので上記プロセスのうち、1〜2はクリアーしています。あとは全ての食材を登録すればいいことです。一度登録してしまえばあとは楽です。日本食材店に日本から小麦粉を輸入委託をしたら、

小麦粉の費用
日本からの輸出費用
フィリピンの輸入費用(ちなみに原産地証明のない小麦粉の税率は10%+12%VAT+乙仲費用)
輸入商社の手数料(FDAへのLTO、CPRなども含む)

が最低必要になります。これだけでも日本の価格から倍くらいになってしまいます。決して法外な値段を載せているわけでもないのです。私が仮に食材を輸入するなら、労力や手数料なども含めたらそれなりにいただかないとやってられません。

正論を書いてしまうと、運び屋さんがハンドキャリーで持ってきた食材も商用利用とわかれば登録が必要になります。以前の記事でアンチダミーの事を指摘した人がいましたが、正論を振りかざせば、日本人はこの国ではビジネスができなくなります。フィリピンってそういう国なのです。

自国の産業を守るために規制でがんじがらめにしていたのは昔の日本も同じことです。でもフィリピンは根本的に「非効率」でできています。レストランをもし今後開きたい人がいて、調味料を日本から調達していて登録していなければ、それだけでアウトです。ちゃんと登録している業者から買わないとダメです。日本食レストランの値段が高い理由が少しはわかってもらえたでしょうか?(もしかしたら本当にぼったくっている店もあるかもしれませんが・・・)

フィリピンのビジネスは簡単ではありません。

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セブノスター

SMシーサイドの吉野家が、10月に閉店しました。
2年も保たなかったようです。
オープンの時は、119ペソだった牛丼・並が
129ペソ → 139ペソと値上げして、
最後は149ペソでした。それでも、安い!

が、とにかくフィリピン人には人気がなかった。
天ぷら弁当とかラーメンとか、変なメニューばかり。

マニラに5店舗ある他の吉野家はどうなんでしょう?
by セブノスター (2017-12-17 01:42) 

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