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成功できないフィリピンビジネス - SM編





前回記事の続きです。

私は日本人オーナーが主要モール(SM、Ayalaなど)に出店した飲食店で3年以上続いている飲食店は知る限り非常に少ないと思います。この「日本人オーナー」とは、

1. 「一風堂」などの大手日本企業ではない
2. 日本風の名前をつけているけど実は日本の会社ではない(シンガポール出資の会社など)
3. 日本の飲食店をフランチャイズでフィリピンに持ってきているけどオーナーは現地の会社や個人(Coco壱番館など)の飲食店

など、これに当てはまらない個人の資金で出店した飲食店です。

今回はなぜ続かないのかを私なりに考察したいと思います。今日の内容はSM批判とも取れる内容ですが、もう撤退して日も経つのでいいでしょう。あくまでも私の私見なのでご了承ください。

フィリピンのモールで日本人出資の店がほとんど長続きしない理由。基本的には多くが「売上不振」による撤退だと思います。またそれ以外の要因も多々あるということを書きたいと思います。ただお断りしたいのは「成功している店」もしっかりと存在しており、失敗した理由は私も含め、「本人」に起因するものであると思っています。それを前提にお読みください。

私自身SMにMegamall、MOAと2店出店してきましたが、1店舗は上記の通り「売上不振」による撤退でした。しかしもう一店舗は必ずしもそうではありませんでした。今回はSMで私が経験した話を中心に書きたいと思います。ちなみにこの話は一部のSMに限定した話です。地方のSMは当てはまらないことも多いです。大手ではなく、特に個人でSMに出店を計画している人の参考になればと思います。

私のカフェの1号店はPasigにあるスーパーマーケットの一角に2014年10月に出店しました。マニラで初の本格的抹茶カフェということで開店当初はマニラ市やケソン市、遠くはLagunaやCebuなどフィリピンのみならずイギリスから帰ってきたフィリピン人がわざわざ寄ってくれたこともありました。それなりに抹茶ファンには名前が知れ渡っていたみたいです。

すると2015年になるといろいろなところからOfferが届くようになります。SMからはFairview、Manila、Pasig、Caviteなど10数店舗以上から出店Offerが届きました。Gloriettaからも実は話がありました。しかしSMのそれらのお店はCクラス以下をターゲットにしており、われわれの商品は高すぎて売れないと判断し、SMならMOA、Megamall、SM North、SM Auraの4店舗に絞り込んでOfferを待つことにしましたが、なかなかオファーが来ませんでした。そこでSM Auraに売り込みをかけようとこちらからProposalを出しました。上記に書いたSMの各店とこの4つのSMはSM内でも別格扱いされていて、これらは「Supermall」と呼ぶ別格のモールになります。ちょうどAuraの担当者が私のカフェのファンで、導入にすごく積極的に動いてもらい、審査の結果「Supermallに入るのに適した店」という認証ももらったのですが、どうしても空きが無いということで順番待ちとなりました。

その知らせを聞いてちょっとがっかりしていましたが、AuraというSM Supermallで審査が通ったことで他の3店舗に情報がすぐに伝わり、MOAサイドから出店のオファーがありました。私はMOAのスタッフにはすごくお世話になり、最後まで協力的だったので好印象を持っていますが、他のモール、その後出店するMegamallや誘いがあったNorthなどは本当に「低レベル」でした。

何を持って低レベルかといいますと、MOA以外の他のLeasing Managerは平気で嘘をついてきました。彼らの許せないところは、出店場所に関するデータを偽ることです。これは今後出店する人に覚えておいてほしいのですが、SM Supermallsでは「一個人店で一等地」の場所を得るのはできません。断言します。不可能です。はっきりとそれは言えます。一等地とはMegamallでいえばBldg B(ADBに近いビル)の入り口近くやEDSAに面した入り口近くなどです。これらは海外の有名店(鼎泰豊とかPaulとかユニクロとか)しか入れません。どんなにマニラで有名になってもBクラス以下の場所しか選べません。

特にMegamallのLeasing Managerには本当に騙されました。後からわかったことですが、われわれが入居する時はAクラス〜Cクラスの場所は空いていたのにもかかわらず紹介されたのは誰も入居しないか、入居してもすぐに撤退するようなDクラスの場所でした。要は穴埋めみたいな感じです。でも彼らは巧みにこう言います。「この場所の人が通る数は他と比べても遜色ありません。」とか「この場所に出店したら絶対に売上は上がります。」とか・・・。かなり疑いを持っていたのですが、あのMegamallからのお誘いでもあるし、「そこまで言うのなら」と出店してみましたが、やっぱり見事にダメな場所でした。

あまりにも売上が上がらないので、さすがにAdminにクレームをつけました。言っていたことと違うじゃないか、と。するとLeasing Managerはこう言いました。「Minisoの裏の場所はどうですか?ここよりは人通りは多いですよ。」と場所の移転を勧めます。Megamallに詳しい人ならご存知だと思いますが、Misonoとはユニクロのロゴを真似たなんちゃってダイソーみたいな店で、Bldg Bの一番駐車場側にあり、その裏手はMegamallで一番人通りが少ない場所です。そこに移転しろと再三に渡って言ってきます。「明日までに返事をしないと別のテナントが入ってしまいますが、いいですか?」とまで言われました。(その後、別のテナントが入るどころか今現在も誰も出店していません。)彼らにしてみれば売上の上がらないわれわれを最低の場所に追いやって家賃を得て、もっと儲かりそうなテナントに変えたいと思ったのでしょう。もちろん即座にそのオファーは断りましたが。そこまで私もバカではありません。

Leasing Managerも所詮は普通の従業員です。ノルマもあります。空いている場所にテナントを押し込んでレンタル料を取れれば成績になります。だから言葉巧みに誘ってきます。基本的にSMはスーパーマーケットでもテナントでも売れようと売れまいとどうでもいいと思っています。以前の記事でも書きましたがスーパーマーケットでも棚貸しで儲けているので、商品が売れようが売れまいが全然気にしていませんし、ノルマもありません。レンタル料を取れさえすれば彼らは利益が出ます。「場所を埋めること」が一番の目標です。場所を埋めて賃料を取れれば彼らは生きていけるのです。売上があがってそこから得るコミッションはついでみたいなものです。だからどんなに売上が低かろうと、賃料を払ってさえいれば何も言ってきませんし、日本のようにテナントの交代もありません。

このように個人の出店の店は最初から大きなハンデを負います。元々売れそうもない場所を押し付けられるわけですから。今から考えればよくあんな場所を選んだなと自分でも思うくらいです。

SMでの成功が難しい理由はまだまだあります。そんな3等地を掴まされたのに家賃は人並み以上に取ります。MOAの家賃などは当時BGCの家賃と同じくらいを取られました。はっきりと書けませんが、一平米あたり一風堂のラーメン5杯分以上です。入居時には保証金と2ヶ月分の前払いの家賃、合計6ヶ月分を徴収されます。その金額は他でも要求される金額なので驚きませんが、驚いたのは内装工事期間中でした。

彼らは出店前には「内装工事期間中は2ヶ月家賃タダで工事してもいいですよ。」と言ってきたので、何も疑わずそれを信じ込みました。ただし内装工事は「音がうるさく響く工事は禁止」、「ペンキやセメントなど匂いのする工事は禁止」など細かく規定があり、実質夜間工事しか許されません。夜間工事はモールが閉まった夜11時以降からできるのですが、実は夜間工事代金を徴収するのです。確かに家賃はタダでしたが、夜間工事中はタダではなかったのです。契約書には小さく書いていましたが、モールサイドからはひと言もそんな説明はありません。ここが彼らのずるいところです。私の場合、1時間あたり280ペソの工事料が取られました。(一日8時間働いて、毎日工事したとして1ヶ月67,200ペソ取られます。電気代ももちろん別に取られます。)更に驚いたのは、荷物を運ぶ際のエレベーター使用料も取られました。(一回あたり500ペソ)ちなみに、開店した後の話で余談なのですが、食材の配達などが毎日あったのですが、営業時間中は基本的に持ち込みは禁止されます。営業時間前後にしか配達できないのですが、営業時間外は全ての行為にチャージをかけてきます。「タダ」のものなどSMにはありません。

てっきりタダだと思っていた私は最初の請求書を見て愕然としました。店をスタートする前から10万ペソ以上の請求書が届いていたのです。いきなりマイナスからのスタートです。これも余談になりますが、この支払に「聞いていない」と文句をつけて支払いを拒否したりすると、彼らは「借金取り立て人」を店に毎日送ってきます。営業時間内はずーーーーと店の中で活動を見守っています。そして彼らは毎日店の売上から現金で強制的に回収しようとします。営業妨害としか思えません。

さらにSMでビジネスをやるのに厳しいことを付け加えると、毎月売上の5%をコミッションとして彼らに取られることです。POSがオンラインで繋がっていて、ごまかしようにもごまかせない仕組みになっています。それに付け加え、年ごとの家賃が10%上がります。でもテナントサイドはそれに応じて商品の値段を上げることは死活問題なので、簡単に上げられません。だからその値上げを見込んだ価格設定にしなくては利益は年々減るばかりです。

フィリピンの飲食で頭が痛い問題は「シニア割引」があることです。60歳以上にはシニア割引があり、注文した商品のうち、基本的に金額が高い方から32%をディスカウントしなくてはいけません。(トータル金額ではありません。)60歳以上の人がグループに一人でもいたら32%引きとなります。SMに払うコミッションを含めると、37%引きになってしまいます。

これを読んでいただいてSMで商売をするのが如何に難しいかわかってもらえたでしょうか?

でもそれだけじゃないんです。問題はこれから書くことのほうが大きかったです。問題というのは彼らが毎月送ってくる請求書が正確ではないのです。ある月などは電気の使用料が前月と比較して3倍に跳ね上がっていた月がありました。クレームをつけると「内容に問題はない」の一点張りで、話し合いは平行線になり、正確な請求書が来る前にこちらも支払いを一旦停めます。するとどうなるかというと、「前月の支払いが行われていない」という理由でペナルティが加算され、賃料の20%くらいの利子がついてきます。間違った請求書を送ってきて、それを直さないどころか遅延支払いということで利子をつけるって訳がわかりません。払わなければどんどん利子は増えていくばかりです。結局そのプレッシャーに負けて支払いを済ませる=請求書の内容を認めることになるのです。よく考えられた仕組みです。

SMで商売をするというのは一見華やかに見えるかもしれませんが、実態は全く儲からないビジネスです。最初からハンデがあるような場所を押し付けられて「早く取らないと他のテナントに取られてしまう」という文句に騙されて、一等地ではないとわかっていながら出店し、結局お客様がこないという負のスパイラルに陥ります。SMは家賃さえ取れればいいので、出店後は知らん顔です。お客様に店の存在を知らせるための宣伝ポスターを貼ろうものなら、場所によっては月に3万ペソ取られます。

SMでビジネスをする=高額家賃、5%の口銭、10%の家賃の毎年の値上げ、三流の場所への出店、工事期間中も請求される、いい加減な毎月の請求書と高額の遅延ペナルティなどを全て覚悟の上、出店をしなくてはいけません。それに加えて32%のシニア割引などがあり、どんな努力をしても利益を生み出すのには本当に難しい環境だと思います。私には無理でした。

これは全てフィリピン華僑が作り出したビジネスモデルです。他の華僑モールも大差ありません。3等地でも入ってくれるテナントがあればいい顔をしますが、入居後は何もフォローなどありません。さらにいえば退去するときなどもうひどい仕打ちです。(これについては次の記事で詳しく書きます。)

こんなハンデだらけのSMモールのビジネスがどうやったら成功できるのでしょう?個人で出店する方は少なくても潤沢な資金がなくてはいけません。賃料、人件費など毎月の固定費を2年くらいは何も売上がなくても支払い続けられるくらいの資金力は必要です。その間にお客さんを開拓して、当初目標の20%増くらいを達成しないと10%の家賃値上げにはついていけません。

前回の記事に書いたようにフィリピン華僑は自分に「利」があるときはいい顔をしますが、それ以降はどうでもいいのです。

あるフィリピン華僑のお客さんがある日こんなことを言いました。

「フィリピンは下手に発展せずにこのままでいてほしい。フィリピン人が無能な間はわれわれが支配することができる」

まさにフィリピン人華僑をよく表した言葉です。彼らは基本フィリピン人を見下しています。ビジネスを牛耳っているフィリピン華僑に勝てる手段と自信がないとこの国で成功していくのはとても難しいと思います。特にSMなどフィリピン華僑経営のモールにおける飲食業は手を出さないのが得策です。彼らにいいように吸い取られるだけです。

以前行っていたクッキービジネスでもフィリピン華僑の横柄で自分勝手な嫌な面を嫌という程見てきました。私は中華人民共和国に住んでいる中国人と華僑は全く種類が違うものだと思っていましたが、強欲で自分中心の考え方は同じだと最近思っています。遺伝子は同じです。

どんなに立派なマニュアルがあっても、どんなにフィリピンでの経験があっても、どんなにリスク管理が上手な人材がいてもフィリピンでビジネスを成功するのにはそれだけじゃダメです。フィリピン華僑といかに上手に付き合っていくのか、もしくは彼らの影響をもらわずにいかに上手く商売をしていくのかという面はとても重要だと思います。

なぜ成功できないのかという話はまだ続きます。



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成功できないフィリピンビジネス





フィリピンに滞在しているとフィリピン人やフィリピンの仕組みのア◯さ加減に本当にいや~~~な気持ちになることがよくあります。フィリピン好きな人を否定するつもりはありませんが、やっぱりどうしても許せないことが多々あり、12年経っても好きになれません。こういうことを書くとフィリピン好きの方からは「日本に帰れ」とか言われますが、生活がかかっている身にとってはそんな簡単なことじゃないことはあえて書かなくてもわかりますよね?

私のフィリピンで生活する際の理想は、ここではビジネスなどせず、海が近くにある田舎でのんびりと暮らしたいです。そうすればこんな嫌な思いもしなくてもいいでしょう。

先日怒りのあまり怒鳴り散らした話を一つ。

フィリピンでは国内のクレジットカードを一つだけ持っています。基本フィリピン国内で消費したものはフィリピンの会社の経費として扱うので、フィリピンのクレジットカードを使います。他のフィリピンのクレジットカードはわかりませんが、このカードはよく請求書が届きません。(どっかの◯ホ携帯電話会社Glob◯も送ってきません。)11月の請求書が届いていませんでした。請求書が届いていないのでいくら払っていいのかわかりません。おまけにOnlineでも見ることができません。

12月に入るとこのカード会社から毎日催促の電話がかかってきます。そのたびに「請求書を至急送ってくれ。そうすればすぐに支払うから」と言っても送ってくる気配なし。それでも次の日には催促の電話がかかってきます。ついに私はキレました。「はよ送らんかい」と怒鳴りつけたら、彼らは何とカードの使用を停められてしまいました。もう本当にこれがまさにフィリピン流のやり方です。

あとでわかったのですが11月の支払期限は11月25日だったみたいで、通常なら1ヶ月くらいは使えるようになっていますが、怒鳴られたことがが気に入らなかったみたいで、多分担当者が復讐目的で停めたのでしょう。まあこのやり方はフィリピンでは普通のことなので怒りは沸点にまで達しませんが、ムカつくのは彼らの落ち度で請求書を送ってこないくせに遅延支払いの利子はしっかりチャージしてきます。以前も同じようなことがあり、彼らに間違いを認めさせてRefundの手続きをしたことがあるのですが、こちらのやる気を削ぐような手続きの煩雑さでもう途中でRefundを諦めたことがありました。

このブログで繰り返し書いていますが、こういう理不尽なことがフィリピンにはたくさんあります。私はその度に怒りというか呆れるというかストレスを感じるのですが、ここでやっていくためには我慢しなくてはいけないことが山ほどあります。

最近このようなストレスを感じるのは何故だろうと自分なりに分析をしたことがあります。よくよく考えてみたら、担当者はフィリピン人で、ボスや上司に従順なはずのフィリピン人がどうしてこのようなことをするのだろうと思ったのです。そのような仕組みを作っていて理不尽なことを強いているのはほとんどがフィリピン人華僑の会社だと気がつきました。カード会社しかり、PLDT、Globe、セブパシ、PAL。SMなどぜーーんぶフィリピン華僑の会社です。

以前から書いていますが、私のお客様の95%はフィリピン華僑の会社です。フィリピン華僑には感謝と敬意と尊敬の念を持って接するように心がけています。私のお客様には本当にいろいろとお世話になっていて、たまには怒りを感じることもありますが、本当に心の底から感謝しています。

しかし立場が逆になると(私が客の立場)、フィリピン華僑ほどひどい仕打ちをする人種はいないと最近思うようになりました。いろいろなブログやフィリピン関係の本でリスク管理の方法を書いていますが、あの内容をしっかり読んで守っていれば失敗しないなんてことはフィリピンでは正直ありえない、というのは言うまでもありません。「リスクを少なくする」という意味においては書いている内容は参考になることは多いものの、相手やお客さんがあってのビジネスですので、成功するか成功しないかというのは結局本人の努力と才能次第だと思います。自分でコントロールできるリスクはそのブログや本などを読んでもらえればいいのですが、自分でコントロールできないリスクもたくさんあります。そのリスクの一つがフィリピン華僑が築いてきたビジネスモデルや社会の仕組みだと感じています。

フィリピン華僑は一度信頼を築くと非常に強固な関係を築けるので、ビジネスをする上ではメリットが非常に多いです。こちらが売り手の場合は、特にそこから享受できることは数え切れないくらいあります。彼らとはビジネスだけの関係だけではなく、個人的な関係もでき、多くのことを学ぶこともできると思います。しかしそれは私が彼らに取って「利」があるのが基本で、「利」がなくなった途端にその関係は崩壊します。

まずそれを味わったのは私が起業した時のパートナーとの関係が崩壊したときです。彼らとは前職におけるフィリピンの代理店とメーカーの担当者という関係でした。自分で言うのも何ですが、その当時の関係はビジネス的にも個人的にも非常に強固で、どこにも負けないチームであると思っていました。でも私が起業して、メーカーから飛び出た途端に関係はギクシャクしてきました。なぜか?簡単に言えば私が彼らの領域を荒らすと考えたからです。彼らは私を彼らのコントロール下に置きたかったのです。それから外れるビジネスは決して許してくれませんでした。それを受け入れることは彼らの奴隷=召使いでいることを受け入れることになります。結局それを拒んだ私は彼らとの決別を選び現在に至ります。その判断は間違っていなかったと今になっても思います。

この考え=全てを支配する、という考え方はフィリピン華僑に関していえば、全てにおいて共通しているように思います。「利」がないものについては切り捨てられます。そして全て自分のやりたいようにコントロールされます。彼らのルールが全てであって、そのルールがどんなに理不尽であっても従わなくてはいけません。それがフィリピンでビジネスをやる際のリスクの一つだと思っています。それを避ける方法やマニュアルなどは残念ながらありません。

先が長くなるので続きは次の記事に書きますが、私は飲食店の経営の失敗を通じてのフィリピン飲食店ビジネスの難しさを思い知らされました。失敗した理由は私に起因するのですが、間接的にフィリピン華僑のルールや仕組みに影響を受けたと思います。そんな華僑オーナーにどう立ち向かっていくのかを次の記事では書いていきたいと思います。失敗しないフィリピンビジネスなんて私はないと思っています。どんなにリスク管理をしてもマニュアルに書いていることで失敗をしないのであれば誰もが成功をしています。でも撤退をしている日本人もたくさんいます。それも事実です。



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関空発マニラ行きフライトの選び方





マニラに急遽戻ってきました。年末までにどうしても片付けなくてはいけないプロジェクトが重なり、当初の予定を大幅に早めて帰ってきました。年末に帰国までのアポイントを何とか取ることができ、ホッとしています。明日からが勝負です。

営業をやっている方にはよく分かると思いますが、スケジュールはコロコロと変わります。予期していない引き合いが来て、「すぐにミーティングをしたい」ということも頻繁にあります。仕事が完了せず、滞在を延期せざるを得ないことなんて普通に起こります。

今回もスケジュールを変更せざるを得ないケースだったのですが、問題だったのはフライトの変更です。航空会社によって異なりますし、購入するチケットの種類によっても異なります。ビジネスクラスに乗ればそのような悩みもないのでしょうが、私は以前から書いているようにビジネスクラスに乗ることで、旅費交通費が増大するのは快く思わないタイプで、たった3時間半のフライトに十数万円もかけて乗るのには抵抗があります。どんなに金持ちになってもその点は変わらないと思います。私の知っている方は月に1〜2回ほど日本とフィリピンを往復している方がいらっしゃいますが、毎回ビジネスクラスを利用されています。1回のフライトで往復15〜20万円としても、毎月乗るとして年間で考えたら180〜250万円近い出費です。そんな金があるのでしたら社員の給料を上げたほうがよっぽどいいと思ってます。

で、今回行きのチケットはPALの最安プロモチケットを利用していました。変更が可能なのですが変更料が150ドル以上取られます。変更したかった日程ですと500ドルも取るということで、前後も探してもらったのですが、時期が悪くどの日も400ドル以上の変更料がかかるということで、チケットを捨てることにして、LCCで帰ることにしました。セブパシは乗らない主義なので、ジェットスター1択だったのですが、最低料金が20,000円からしかなく、いろいろと追加していったら結局3万円を超えてしまいました。

私はジェットスターも苦手です。理由の一つはチェックインカウンターが全くスムーズに進まないことです。カウンターに並ぶ前に誰かが重さをチェックしていたら多分数倍スムーズに進むと思いますが、超過料金のことでどのカウンターも揉めています。最近はハンドキャリーの荷物も厳しく重量を測るために、そこでも一悶着。もう見ているだけでうんざりします。私は事前に計量してきているので、引っかかることはありませんが、計る手段もないフィリピン人は右往左往しています。それさえ乗り越えればマニラに着くまで本を読んだり、音楽を聞いたりで問題なく過ごせます。

大阪〜マニラ間を飛んでいるフライトをおさらいしますと、

<直行便>
PAL
セブパシ
ジェットスター

<経由便>
ANA (成田or羽田)
JAL (成田)
中華航空 (台北)
キャセイ(香港)
(他にも韓国、中国経由の便もありますが除外します。)

急なスケジュールの変更で追加料金を払うのはできるだけ避けたいです。最安チケットの場合、ANAもJALもPALも追加料金がUSD40〜50は必要です。しかし追加料金を取らない航空会社があります。それが中華航空(CAL)です。他にもそういう会社があると思いますが、大阪 - マニラ間を飛んでいる飛行機で知っている限りはこの会社だけです。

厳密に言いますとCALには1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月有効チケットの種類があり、期限内であって、同じ種類のチケットの空きがあれば何回変更しても無料です。(私の場合はオンラインで購入していて、マニラ発のチケットです。それ以外の発券チケット(旅行代理店経由など)はこれに当てはまらないこともあると思いますのでご注意ください。)基本的に乗らない限り変更可能なので、当日に変更したこともありました。期限を超えるチケットの場合、追加料金を支払えば変更が可能になります。以前はPALも同じようなシステムでしたが、どんどんケチ臭くなってきて、今ではコールセンターに電話するのもフリーダイヤルでなく20数秒ごとに10円を課金してきます。おまけにオペレーターに繋がるまで10分以上待たされます。

またPALの場合、以前は成田着、関空発の場合でも「日本国内・同一空港発着」扱いをしてくれていましたが、最近ではそのルールを改正したらしく、そのルートでも料金は大幅に高くなりました。PALの日本法人のサービスレベルは劣化の一途で(マニラの方がマシかも)、できれば乗りたくないリストに入りつつあります。展示会など日程の変更がまずない場合はPALやANAでもいいのですが、最近はCALが第一候補で使っています。値段も高いときでも450ドル前後、安いときですと380ドルくらいとリーズナブルです。乗ることはありませんが、ビジネスでも800ドルくらいなので、受注が取れたご褒美で乗ってもいいかなとも思ったりします。

すべての便が台北経由になりますが、基本的に乗り継ぎ時間が2時間以内でちょうどいいくらいです。Priority Passを持っていればラウンジを使うことができますし、桃園空港のラウンジは個人ブースもあって悪くはないです。

来年以降はPeachとバニラエアーが統合をして、中距離路線を拡充するとか、JAL系のLCCもできるとかで、質のいいLCCがちょっと高くてもいいのでできることを期待しています。ケチくさいビジネスマンの記事ですが、飛行機代も毎月乗るとバカになりません。何かの参考にしてください。


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Apple Watch 4も結局買った





前回の続きの記事です。

MacBook AirやiPad Proを購入して、その後Apple Storeに行く用事があり、結局Apple Watch4も購入してしまいました。Apple Watchの印象と前回の記事で書ききれなかったことを少し書きたいと思います。

Apple Watch 4は雑誌などで「絶対に買い換える価値がある」ともてはやされています。そんなに素晴らしいものなのかとやはり気になり、ついに購入してしまいました。

スクリーンショット 2018-11-24 12.53.49.png

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結果は・・・・

正直Apple Watch 3と代わり映えしなかったです。同じ色のストラップを買ってしまったせいもあるかもしれませんが、基本的に使えることは3も4も同じです。デザインも大きく変わったかといえばそんなこともないです。(画面は大きくなりましたが)何か新たに使えるものは何か思い出そうとしても思いつかないくらい同じです。やはりアメリカで使える心電図機能がないと「これは4だけに装備しているスゴイもの」は正直ないです。

Apple Watch2以前と比較すると大きく変わった部分も多いのですが、3を持っている人は正直現段階においてはオススメしません。心電図機能が使えるようになれば話は別ですが・・・。ぶっちゃけた話、Apple Watch 4が一番ガッカリしました。

ところでiPhone XSもXRも使い始めて1ヶ月くらいになりますが、何か早くも値段を大幅値下げとか?正直、

「ふざけんじゃねえよ」

というのが正直な感想です。半年後とかならまだしも販売して1ヶ月ですよ?もし購入済の人に救済策がなかったらこちらもクレームを必ずつけようと思っています。ちょっとひどすぎます。

でもXRってそんなに悪い端末でしょうか?私は少なくてもXSよりはいいと思います。現在XとXSを持ち歩いて写真の比較をしているのですが、場合によってはXのほうが良かったり感じたりします。写真の編集ソフトが違うのでしょうか?全く同じ条件で撮ってもXのコントラストのほうがキレイだったりします。XRはそれに比べると1レベル落ちるのは事実。ただ風景とかの写真は問題ありませんし、写真以外で劣っている部分は使っていて感じません。ただiPhoneユーザーは常に最上級のモデルを持ちたい人が多いようで、Appleストアで聞いてもXS Maxの売れ行きが一番いいそうです。マーケティングの失敗でしょうか?XRを先に出して、XSでもよかったでしょうし、半年くらい遅れて出して、XSの売れ行きを見ながら値付けをしてもよかったかもしれません。

iPad ProとMacBook Air(以下MBA)も購入してからから2週間ほど使ってみましたが、MBAはとても満足しています。買ってよかったと思っていますが、iPad Proはやはり「いい!」と思う部分は少ないのが本音です。

今回Appleが秋に出した新製品を実際に使用してみて、これから購入を考えている人へのぶっちゃけアドバイスを書きたいと思います。

iPhone XS → iPhone Xを持っている人にはオススメしない。iPhone 7以前のユーザーにはオススメ
iPhone XR → iPhone Xを持っている人でも目新しさを求めるのなら。iPhone 7以前のユーザーにオススメ

iPad Pro → クリエーター系の人にオススメ。iPad Pro 10.5を既に持っているビジネスユーザーには全くオススメしない。メディアに騙されてはいけない。

Apple Watch 4:AW3を持っている人は心電図機能がスタートするまで手を出してはいけない。メディアのいうことは信じてはいけない。AW3で十分。

今、私がもしもう一度最初から買い換えることができるのであれば、私は次のものを買います。

iPhone XR
MacBook Air
Mac mini

XSとiPad ProとApple Watch 4は買い控えます。この3つを買い控えるだけで上記の3機種がほぼまかなえます。Apple Pencilで絵を書くような人間ではないので、iPadでは所詮ネットやメールをやる程度です。ビジネスの仕事はやはり基本的にはデスクトップかラップトップです。iPad Proを買うお金があればMac miniが購入できるので、できるだけ高機能のMac mini(3.0GHz6コアプロセッサモデル)を購入し、LGの4Kディスプレイと真っ黒なMagic KeyboardとMagic Trackpad2で統一したら相当かっこよかったのに・・・。私は仕事上、InDesignをよく使うのでこれくらいのパワーがあるMacだったら使いやすいと思います。Mac miniなら値段も安く、場所もとりません。自宅のiMacの調子が悪かっただけにちょっと後悔しています。

まああくまでも個人的な見解と諸事情によるもので、すべての人に当てはまらないので参考程度にしてください。

前回も書きましたが、使っても言わずにどうのこうのと言う人がいますが、全然説得力がないので、発言は控えたほうがいいと思いますよ。アンチの人たちは特に。


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Apple秋の新製品の評価 2018






9月13日のiPhone XS発表会からApple製品が怒涛のごとく発表されました。今回こそ何も買うものかと決めていましたが、Appleにそそのかされて結局いくつかの製品を除く製品を購入してしまいました。残りの製品も近いうちに買う可能性があります。

今回購入して実際に使ってみて、良かったもの、イマイチだったもののレポートをしていきたいと思います。ちなみに今回購入したのはiPhone XS、iPhone XR、MacBook Air、iPad Proです。

<よかったもの>
該当製品なし

意外と思う人もいるかもしれませんが、これが率直な気持ちです。まだ購入していないApple Watch4やMac miniだったら「よかったもの」に入っていたかもしれません。理由は後述しますが、昨年のiPhone XのFace IDの驚きから比べるとインパクトは少なかった気がします。

ちなみにApple Watch3は最近のApple製品の一番のお気に入りです。理由はサイクリングで使うのには本当に最高にすばらしい機能がついているからです。Apple Watch 4を手に入れたらまたレポートします。

<まあまあだったもの>
iPhone XR
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MacBook Air
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iPhone XRについては売れ行きがイマイチなど、あまりポジティブな報道はされていませんが、私はXSよりも満足感は高かったです。OLEDなど性能は確かに劣るものの、カメラの実際の写真などXSと撮った写真を比べてみてもほとんどわからない範囲です。使っているチップは同じですし、日常使う範囲においてはほとんど差を感じません。OLEDだからといって差を感じる場面は正直少ないです。

では何を評価しているかといえば、カラフルなデザインと6.1インチという絶妙な大きさです。私がAppleを愛してやまないのはそのデザイン性の高さです。使っている素材やその仕上げ具合、描いている曲線、全てにおいて本当に美しい。(アンチの人には何を言っているかわからないと思いますが・・)私は機械式の時計が大好きです。特にIWCが私のお気に入りということはこのブログで何度も書いていますが、Macの仕上げはIWCなどの機械式時計に共通するものすらあります。

その意味で今回のXRに使っているカラフルなカラーはやはり美しいです。私は今回コーラル=オレンジを購入しましたが、見るたびに見とれてしまいます。以前のiPhone 5cみたいな安っぽさは微塵も感じません。また大きさも以前のPlusシリーズやiPhone XS MaxみたいなMax感もなく、いい感じですし、タイプもしやすい。ぶっちゃけXSよりもオススメします。

MacBook Airについては正直発表されると思っていませんでしたし、ネット上の噂でもあきらめムードでした。その意味では本当に驚きでした。現在MacBook Proを使っていて、性能には全く問題ありませんが、何しろ重い。その意味で少しでも軽いMacBook Airは持ち歩きに助かります。また使っているチップも最新のもので、Touch IDなどにも対応しています。特に気に入ったのはMacBook Proではイマイチだったタイプ感が大きく改善されていました。

欲をいえばUSBポート(Thunderboltポート)が2基しかないこと。また同じ方向(=左側)にしかないので電源コードと一緒に何かを使おうとするとちょっと使いにくいので、反対側につけてほしかったです。

MacBook Airについては前のモデルとデザインは同じです。MacBook Airはもうずっと変える必要はないくらい美しいデザインです。先端が細くなっていく独特のデザイン、アルミ筐体の素材やその仕上げ、ネジ一つとっても美しすぎます。(アンチにはわからないと思いますが)

<イマイチだったもの>
iPhone XS
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iPad Pro
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私は初代iPhoneからずっと使い続けていますが、XSは今までの中で一番変化の少ないiPhoneではないかと思います。iPhone Xと並べておいたらゴールド以外は区別がつきませんし、性能も写真もほとんど差を感じられません。OS上のアップデートだけではなく、やはりメカ的なものもほしいのが本音です。またこのくらいの小さなアップデートなら値段も下げればいいのに逆に史上最高値のiPhoneとなっているのは残念で仕方がないです。もしiPhone Xを持っているのなら正直オススメしません。がっかり度が大きいと思います。

iPad Pro 11については外観も四角くなり、「新型」を印象づけるデザインですが、某タブレットと似ているのでちょっとイマイチかな? 大きな不満点は2つ。Face IDの精度が非常にイマイチなところです。Smart Coverを取り付けているだけなのに「カメラを認識しません」というメッセージが何度も出ます。特に暗いところではそれが頻発しています。10.5モデルのようなTouch IDの精度のほうがはるかに上です。(Face IDについては私は100%評価していません。ぜひTouch IDを背面にでもつけてほしい)

もう一つはキーボード兼用のスマートカバーです。今回のカバーは単純に二つ折りのカバーで、iPadをキーボードを使わずにタブレットとして使う場合、キーボード部分が背中に位置して非常に心地が悪いです。以前のスマートキーボードは三つ折りになっていて、タブレットとして使う場合はキーボード部分が隠れたのでよかったのですが、今回のデザインはイマイチです。おまけに値段も6000円近く値上げ。部品点数からいえば下がっているはずなのに、ちょっと値上げし過ぎではと思います。

今回iPad ProはAppleストアで初日に並んで買いましたが、私の前で購入した人のほとんどがApple Pencilを購入しているクリエーター系の人でした。そういった用途の人にとってはすばらしいアップデートだったと思いますが、Apple Pencilを使わないライトユーザーでどちらかといえばビジネス用途で使うような私にとってはイマイチと言わざるを得ません。もしそういう用途で探しているのなら10.5モデルをオススメします。

最後にひと言書かせてください。Apple製品のアンチがAppleユーザーを「信者」とか「馬鹿」呼ばわりしているのをネットで見ましたが、そういう輩に限って最新の製品を実際に使ってもいないような人ばっかり。今、アマゾンでベストセラーになっている本があるのですが、その本の評価に「1」しかつけていない人たちのほとんどが実際に読んでもいない人達らしく、それと同類です。人のことはとても気になるけど、自分のやっている行為にはとても甘かったりする人。気になるから何か書き込みたいのだろうけど、私はアンドロイドユーザーやWindowsユーザーには何も思いません。「興味」すらないからです。それで満足するならまあ勝手にほざいておけって感じですか?


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Zooey





誰だってもう 傷つきたくない
誰だってもう 汚されたくない
誰だってもう 一人じゃいられない

誰だってそう 殴られたら悔しい
誰だってそう なじられたら悲しい
誰だってそう 無視されたらむなしい

誰もが誰かに 認められたい
誰もが誰かに 尊敬されたい
誰もが誰かに 褒められたい

誰だってきっと 孤立したくない
誰だってきっと 見捨てられたくない
誰だってきっと 報われたい

誰もが誰かに ただ愛されたいだけ

(Zooey/佐野元春 from "Zooey")
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稲盛和夫著「生き方」を読んでみた





雑誌Presidentの最新号は「ビジネス本総選挙」という特集を組んでいました。

https://www.president.co.jp/pre/new/

ちなみに1位〜10位を紹介すると、

1位:松下幸之助「道を開く」
2位:吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
3位:稲盛和夫「生き方」
4位:坂の上の雲
5位:嫌われる勇気
6位:ビジョナリー・カンパニー
7位:一勝九敗
8位:7つの習慣
9位:キングダム
10位:海賊とよばれた男

私は上記のうち6冊を既に読んでいました。

昔からこの手の本は読み漁っていましたが、最近はいわゆるhow to本からは卒業しました。「◯◯をする技術」とか「〇〇する方法」という本を読む暇があったらもっとスキルを磨くような勉強をしたほうがいいと思います。

昔から私が一押しのビジネス書は上記の6位にも入っている「ビジョナリー・カンパニー」でした。今では合計4冊ほどが「ビジョナリー・カンパニー」シリーズで出ていますが、最初の2冊が特にオススメです。

最近たまたま読んだのが3位に入っている稲盛京セラ名誉会長の「生き方」です。


生き方―人間として一番大切なこと

生き方―人間として一番大切なこと

  • 作者: 稲盛和夫
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2014/07/01
  • メディア: 単行本



今更ながら感がありますが、とても感銘を受けました。「経営の神様」といえば昔から松下幸之助が有名でしたが、稲盛名誉会長は現代の経営の神様と言っても過言ではないと思います。いまさらここで経歴を説明する必要もありませんが、鹿児島から京都に来て、京セラを起業し、KDDIを立ち上げ、JALを再生させたまさに経営の神様のような人です。

この本に書いていることはごく単純なことです。全然難しいことは書いていません。例えば、

「嘘はつくな。正直に生きろ。」
「人を妬むな、羨むな、憎むな。」
「一日をど真剣に生きろ。」
「仕事を好きになれ。」
「利他に徹せよ。」
「足るを知る生き方」

などです。読んでいると小学校の時に「道徳」で学んだような言葉がたくさん出てきます。この本では日本人が失ってしまった「美しい心」について嘆いています。外国で仕事をしている立場としては、最近の日本の「寛容ではない社会」に息苦しさを感じてしまいます。(その一方で対局にあるフィリピンの寛容すぎる社会にも呆れていますが・・。)そんな現代の日本人に対して語られた本でもあります。

私が最も印象に残った部分は、「人生の方程式」と呼ばれるもので、人生・仕事の結果は、

考え方 X 熱意 X 能力

で表される、という点です。これらが掛け算として表しているところにポイントがあります。能力とは生まれ持った才能であり、熱意は読んで字のごとくやる気、パッションという類です。私は「熱意」こそビジネスで成功する上でのキーポイントだと思っていましたが「考え方」がネガティブだと、すばらしい才能があっても、ほとばしるような熱意があっても、それがすべてがネガティブに増幅されてしまいます。だから普段から何事もポジティブに考えることがとても重要です。

他の有名なビジネス本が書いているように、この本でも「思いは実現する」と説いています。私も小さいながらも会社を経営している経験上、この点の言わんとしている部分が何となくわかる気がしてきました。サラリーマンとして会社に勤めていてもこの部分は共通しています。単に思うだけじゃダメです。寝ても覚めてもずーーと強烈に思い、それが隅々までイメージしなくてはいけない、とこの本は書いています。一方で細心の計画と準備なくしては成功はありえないとも言っています。ど真剣に思い続けると、自分が意識しないうちに行動が変わり、考えも変わっていきます。ど真剣に思わないと何も実現しません。

この点について、稲盛名誉会長は松下幸之助のダム式経営のセミナーに参加したときのエピソードを書いています。ダム式経営についてのセミナーというので、参加者はどうやったら「ダム式経営」ができる会社になれるのかを知りたくて参加しているのに、講演中に松下氏は一切そこには触れなかったそうです。不満を募らせた参加者から「どうやったらダム式経営ができるのか、その方法を教えてほしい。」と迫ったところ、松下氏は「そんな方法は私も知りませんのや。知りませんけども、ダムを作ろうと思わんとあきまへんなあ。」とつぶやいたところ、会場に失笑が広がり、ほとんどの人が失望したそうです。しかし稲盛名誉会長は体中に電流が走るような衝撃を受けたそうです。そうなんです。何事も「思わない」と何も始まりません。

くどくどと書きましたが、この本はビジネス書というよりも何かに迷ったりつまずいたりした時に読んだらいいと思います。特に若い人にオススメです。変な先入観や偏見を持たずに素直な気持ちで読んだら、なにかのヒントが見つかると思います。私も読み終えて何度も読み返し、他の稲森名誉会長の本も買ってきて読んでいます。3位にランクされるだけの内容だと思います。きっと役に立つ本です。

皆さんもぜひ。


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カフェに関するお知らせ





以前の記事でも書いていましたが、2014年以来続けてきましたKissakoの抹茶カフェを8月末をもって一旦終了とさせていただきました。日本人の方にはあまり名前が知られておりませんでしたが、遠いマカティから来ていただいたお客様もいて、Kissakoをご愛顧いただいたお客様には感謝してもしきれません。

「フィリピンに抹茶・日本茶の世界を広める」というコンセプトでスタートしたカフェですが、正直なところフィリピンには他国(台湾・タイ・中国など)のように抹茶はそれほど合わなかったようです。日本への訪問経験のある方には熱狂的なファンも存在していましたが、ビジネスとして成り立つほどのマーケットにはまだ成熟していないというのが実際にやってみた感想です。MOA、Megamallとメジャーなモールにも出店しましたが、ミドルクラス以下のフィリピン人には受け入れてもらえませんでした。GreenbeltやRockwellなどハイエンドをターゲットにしたら違った展開になったかもしれません。(売上が伸びたかといえばわかりませんが)場所がハイエンドの場所でスペシャリティコーヒーを前面に出してアピールしても面白かったかもしれません。

私のカフェ以外に抹茶専門店が数店ありますが、状況を聞いていると似たような感じで、親会社が資金力があるので続けているのか契約でやめられないのかわかりませんが、状況は厳しいようです。BGCに今年できた会社は特に厳しい経営を強いられていると風のうわさに聞きます。

カフェというのは想像以上に回転率が悪く、採算性はラーメン店などと比べてもかなり悪いと思います。以前はWiFiを店で無料で提供をしていましたが、開店の朝11時から夜11時まで居座る猛者もいて、正直困りました。マニラではカフェを利用して仕事をする人が相当数いて、3〜4時間滞在する人は普通にいます。今だから書きますが、席が10数席しかないカフェでそれをやられると他のお客様の迷惑にもなります。実際土日にも長居をする方が結構いて、カフェを利用したい人といざこざになったこともありました。カフェに寄せられるクレームで一番多かったのが「スペースが小さすぎる」というクレームでした。

今後カフェをフィリピンで開きたい人に助言として書きますが、日本からブランドを持ち込まず、ローカルブランドとしてスタートするとそれなりに浸透するまで時間がかかります。1年くらいは採算度外視でやるくらいの覚悟と資金を準備してください。早く立ち上げたい場合はとにかく日本から有名ブランドを持ってくることです。またカフェはやはりロケーションが一番大事です。と、いってもターゲットに合わないモール(SMやロビンソン)の一等地に出すよりはターゲットに合った路面店のほうが苦労は少ないはずです。

今回閉める一番の要因はやはり私自身の「熱意」が失くなってしまったことです。ビジネスで儲ける以前にフィリピン人に「お茶文化」を広める難しさに直面し、だんだん当初の意気込みも薄れてきました。メインのビジネスは比較的安定しているのにもかかわらず、カフェビジネスでの出費で利益が失っていくのも熱意を失っていく要因になりました。

ただ多くのことを学びましたし、カフェのファンからは比較的良い評価も受けていたので後悔はしていません。一旦休んでからまた意欲が湧いてきたら再度挑戦をしたいと思っています。またKissakoを支援していただいたお客様を失望させるわけにはいかないので、今まで店で提供してきたアイスクリームを500mlサイズで販売を続けていきます。今後販売が伸びれば別のサイズや別のフレーバーも展開していきます。詳細はFacebookで確認してください。

https://www.facebook.com/Kissako-Uji-Matcha-Cafe-716059138476348/

前回の記事で「Lalamove」について書きましたが、Lalamoveで注文をしていただければ配達料200ペソ以下でマニラ首都圏(アラバンなどは除く)は配達できるはずです。既に多くのフィリピン人の方から注文をいただいています。今後ともよろしくお願いします。

それからカフェで使っていた機材が少しだけ余っています。冷蔵庫やブレンダーなど人気商品はすぐに売れてしまいましたが、ランチリオのEpocaの1Grpエスプレッソマシンとグラインダー、ケーキディスプレイ(Rueyshing製)、ダイキンの2HPのエアコン2基(Split Type、インバーター)、POSなどがありますので、興味のある方は下記のメールにてお問い合わせいただくか、Facebookにメッセージを入れてください。現状渡しでお願いします。基本的に引き取りに来ていただきますようお願いします。

問い合わせメール:philippine.biz@gmail.com

よろしくお願いします。



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Lalamove(ララムーブ)を使ってみた話





フィリピンに戻ってきました。来週参加する展示会が今回のメインイベントです。台風の2日前に戻ってきたのですが、少しでも遅れたら未だに日本にいたかもしれません。台風で被害に遭われた方の一刻も早い復興を願っています。また北海道地震も同様に一刻も早く元の生活が戻れるように願っています。

年に一度の展示会への参加なのでそれなりに気合を入れていましたが、この台風の影響をモロに受けてしまい、9月上旬に到着するはずの機械がまだ神戸港で足止めを食らっています。もう諦めました。幸いなことに同じ機械をお客様からお借りすることができたり、他の機械は7月に輸入していたりしたので最小限の被害で済みましたが、下手をしたら展示する機械がなかったという自体にもなりかねませんでした。

さて、フィリピンに久しぶりに戻って感じたことはインフレが進んでいて、物価が高くなったと肌で感じます。ガソリンの値段はシャレにならないくらい上がっているし、食料品も同様に高騰をしています。電気代やLPガス代も上がっていて、庶民の生活直撃というのがわかります。インフレは年末にかけて落ち着くとか言っていますが、政府主導の税制改革がインフレの一端となっているみたいですし、来年にかけてさらなる税制改革で物価が上がると思っています。ますます住みにくくなったフィリピン。PEZA企業への優遇税制を撤廃したらどのくらいの日系企業が本当に撤退するのでしょうか?

さて、今回フィリピンに戻って「ララムーブ」というサービス名をよく聞くようになりました。私のスタッフもよく使っているので、何かと聞いてみると「代行デリバリーサービス」ということです。香港で始まったビジネスで、バンコクなどではすでに有名なサービスとのことです。(知らなかった)Grab Expressみたいなサービスですが、何でも代行してもらえます。

Lala Move ララムーブ:https://www.lalamove.com/philippines/manila/en/home

スタッフが利用したのは今マニラで大人気のチョコレートケーキの代行購入です。今までの代行デリバリーですと、例えばユーザーが手配したものをピックアップして、所定の場所まで届けるというのが一般的でしたが、このLalamoveは「あの話題の店に並んで、このケーキを代わりに買ってきて」ということまでやってくれます。実際に今回買ってきてもらったケーキは毎日大行列ができているそうですが、そんなケーキ屋にもLalamoveに「並び代100ペソ」を払えば並んで買ってきてくれます。そこから自宅やオフィスまでの距離で値段が決まりますが、大体が200ペソ前後とのことです。

まあいろいろとサービスを思いつくなと感心しますが、時間やガソリン代、渋滞など考えたらリーズナブルなサービスだと思います。(場所によって制約があるようです)同じ市内でしたら書類やサンプルなども簡単に格安で送れます。このサービスが充実してきたら会社で雇っているメッセンジャーなど不要になってくるかもしれません。バイクで移動するので配達もスムーズですし、現在地もアプリでひと目でわかるようになっています。

実は仕組みを私自身まだよくわかっていないので、もう少し勉強が必要ですが、こんなサービスが普及したらただでさえ、怠け者のフィリピン人はますます怠け者になってしまいそうな気がします。日本でも始まらないですかね?


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フィリピンの日本人が減っているという話





先日ふとしたことから「海外在留邦人数調査統計」の2018年度版を目にすることがありました。

私も分類上は「長期滞在者」としてフィリピン日本大使館に届けを出しておりますが、フィリピンの動向について見てみると意外な数字が出ていました。フィリピンに滞在する在留邦人(以下日本人)が減少傾向というのです。Primerさんなどの記事にも書いていましたが、昨年比で2.4%減で16,570人(−407人)だったそうです。最近は「フィリピンの経済は絶好調」とか「日系企業の進出が相次ぐ」などともてはやされてきたフィリピンなので、減少傾向というのはちょっと意外な気がします。

私なりに数字を読んでみますと、減少傾向は昨年だけでなく2014年から続いています。2014年には過去最多の18,870人がいましたので、それから比べると2300人も減ったことになります。(2014年から2015年に9.8%減ったのが大きい。)しかし在留邦人のうち永住者の数は実は増えていて、+4.1%増となっています。(2017年で5423人、前年比216人増)日系企業数も増えていて、2017年で1502社となり、2008年の823社からこの10年で大幅な増加となっています。(2015年、2016年は減少。セブが10.6%増)

数字を見ますといわゆる3ヶ月以上の「長期滞在者」の数の減少が最も多くて、−5.3%の11,147人となっていて、中でもマニラ周辺の減少(−813人)が大きいようです。(セブ領事館管轄は10%、ダバオで1.5%と逆に長期滞在者の数は増えています。)

昔から長期滞在者で届け出を出しているのは半数くらいといわれていたので、実際にはこの数字の倍くらいは日本人がフィリピンに滞在していると思いますが、街で日本人を以前よりも多く見かけるようになったので、この数字はちょっと意外です。もう少し細かく見ていきますと、長期滞在者の内訳は

民間企業関連:6005人(昨年対比-248人、マニラ周辺4917人、セブ862人、ダバオ228人)
報道関係:18人(同−5人、同17人、同1人、同0人)
自由業関係:989人(同−82人、同610人、同198人、同181人)
留学生:614人(同+36人、同360人、同207人、同47人)
政府関係職員:599人(同−16人、同551人、同42人、同6人)
その他:2922人(同−308人、同1681人、同596人、同665人)

全体で見ると

永住者:5423人 (216人増)
長期滞在者:11,147人 (623人減)
男性:11,427人
女性:5,143人

となっています。中でも目を引くのは「その他」に分類される人で、前年比9.5%のマイナス、308人減となっていて、減少分の約50%を占めています。では「その他」に区分される人の定義は、

1. ホテルボーイ、ハウスメイド、給仕、掃除婦、その他単純労働者
2. 外国政府職員(技術協力のための派遣されているものは除く)
3. ワーキングホリデー制度による滞在者
4. 無職・フリーター
5. その他いずれの分類に属さない人

となっています。「その他」の方々が実際にフィリピンで何をしているのかわかりませんが、2922人のうち、1815人男性、1122人が女性となっていて(統計表の数字が合わないので統計の数字が間違っていると思いますが・・)、「その他」分類の男性数が大きく減っている結果になっています。(女性の多くは専業主婦でしょうか?)

これらの数字から私なりに読み解くと「フィリピンの在留邦人数全体では減少傾向にあるが、永住者は逆に増えていて、長期滞在者が減少している。長期滞在者のうち、留学生数は微増、民間企業関連は微減で、減り数が大きいのは「自由業」と「その他」に分類される人たち。」であると言えます。

全体の数だけ見ると民間企業関連の人も減っているのですが、比率では「その他」の人の減りが大きいように思えます。

私も来年の今頃はフィリピン在留邦人の数の減少に寄与するかもしれません。今は日本に滞在していますが、もう1ヶ月以上フィリピンに戻っていません。ビジネスは問題なく動いていて、売上も通常通りです。事務所のオペレーションも滞らぬように注意をしていますが、もう少し改善が必要かもしれません。今年末まで日本に滞在する時間を増やしていき、問題がないようであれば来年早々から生活のベースを日本に戻そうかと考えています。会社は今後も継続していきますし、ビジネスを辞めるわけではありません。フィリピンにも引き続き1ヶ月に1度は戻るようにします。しかし日本にいて売上額が下がらない状態はこの上なく自分自身のストレスが減らせることになります。

フィリピンにおける日本人の減少は私のように感じている人が少なからずいるような気がします。異国の人がフィリピンで起業をしてビジネスを続けていくのはあまりにもストレスが多い場所だと改めて思います。(人それぞれでしょうが・・・)

何かの参考になればウレシイです。

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