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おたくの社員は大丈夫ですか?





この記事も本当は「フィリピンのモールに出店することの考察記 - その3」の内容であるが、タイトルをあえて変えてみた。

前回の記事では「Contractor (内装業者)のいうことを鵜呑みにするな」という趣旨の記事を書いたが、完成間近になり、コストを改めて見直してみると、一番最初に見積もりを取った会社からは平米あたり約50,000ペソで見積もりが来ていた。全く同じ設計図を元に数社から相見積もりを取ったのだが、最終的には半分以下に下げることができた。クオリティについては値段は半分でも遜色のない内容と思っている。タイルもライトもそれなりのブランド品を直接問屋から仕入れた。声高に言いたいのは「内装業者の見積もりを絶対に鵜呑みにするな」ということである。ほんのちょっとの手間を掛けることでコストは大幅に下がるはずである。(ちなみに業者紹介の問い合わせを受けてもお答えできません。)

もう一つは「コネをうまく使え」ということである。「コネはなくても大丈夫。単なる都市伝説」という人もいるが、よく考えればコネはなくても大丈夫なのは当たり前である。元々役所の人間はそれが仕事であるから問題が無い限り認可が出ないほうがおかしい。問題はフィリピンの役所からもらう認可は相当時間がかかることである。

前回の記事で書いたのは「コネをうまく使うことで時間の節約ができますよ」ということだ。これは経験上間違いない。1ヶ月通常かかる認可が1週間や2週間で取れる。全然別件だがうちの会社関係でSECから紙切れ一枚の証明書を取るのに3週間掛かった。コネをつかったら3日で取れるはずである。まあ時間に余裕がある人には関係のない話かもしれないが。基本的にSMが工事期間の猶予でもらえるのは1ヶ月。それ以降は賃貸料がスタートすることをお忘れなく。コネはあるに越したことはない。

今回メインで取り上げたいのは「社員のモラル」についてである。今回こんなことがあった。某日系家電メーカーのエアコンを購入しようと日系のセールス事務所に連絡して、見積もりをもらうことになった。翌日見積もりが来たが日系の家電メーカーからの見積もりではなく、代理店からの見積もりであった。日本の会社では直接見積り依頼をしても、代理店経由で見積もりが来ることは普通のことなので気に止めていなかったが、最終的な値段交渉の段階になり、日系メーカーのローカルマネージャーがその見積もりが自分の会社から出ていないことに気づいた。そうなのである。日系メーカーに勤務する社員が自社の見積もりを出さず、自分が出資している代理店の名前を使って見積もりを出していたのである。いわゆる副業だ。(横領なのか?)結局この社員が解雇になったのかは分からないが、その後担当を外されたのを見てうとそれなりの処分が下ったと予想される。

実は今回のプロジェクトではこの手の話が実に数多くあった。店内の音響設備を頼んだ会社は1号店でも頼んだ同じ会社で、担当社員は「前回と同じ金額にしておきますね」と見積もりを送ってきた。前回の金額がウル覚えだったのだが、今回貰った見積もりが明らかに高額である。おかしいと思い、前回購入した金額を調べたところ、機器の価格に30%、設置代については5倍の価格を乗せていた。この会社のオーナーは友人なので、それとなく改めて見積もりをもらうと、担当社員が機械代金を標準価格より高く売りつけて差額を横領しようとしていたことがわかった。「会社をクビになるか、差額を返金するか」迫ったところ、結局返金に応じた。この事実をこの友人のためにいうべきかどうか迷っている。下手をすると恨みを買いそうなので黙っておいていたほうが身の安全でもあるかもしれない。

今回のプロジェクトに関わったほぼ全ての事柄で何らかの副業のオファーがあり、横領目的のものがあったのは上述の通りである。副業については正直こちらが得をした部分が大きい。副業を使っただけでも相当なコストダウンができた。

ここまで副業が横行しているのを見ていると、フィリピンでは世間一般で副業が普通に行われていると思ってしまう。「うちの会社は日本の会社でそんなことはない」と思っている会社の社員こそ危ないのかも知れない。現実に日系メーカーの社員が横領を働こうとしていたし、あるメーカーのフィリピン人社員は袖の下を公然ともらっている。(人の会社の事を言えないのかもしれないが)

なぜここまで副業が公然と蔓延しているのか? 理由は給料の安さにあると思う。ある意味仕方がない部分である。では仕事をちゃんとこなしているのであれば副業を認めるべきか否か?本業の売上に影響するようなことは一切認めるべきではないし、本業の時間中に作業をされるのも当然認めるべきではない。勤務時間外で全く業務と関係のないものをやる分には仕方がないかもしれないが。私のスタッフが副業をしていたとしたら、どうするであろう?少しでも本業に影響があるようであれば副業は許可しないし、あまり快くは思わない。ドライバーが休日にトライシクルで稼いでいることは知らないふりをしているけど。


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