So-net無料ブログ作成
検索選択

フィリピンのモールに出店することの考察記- その1





先日来カフェの2号店について触れてきたが、紆余曲折を何度も経て、ようやく開店について目処が立ってきた。FBではもう場所を書いているので、いまさら秘密にする必要もないので2号店の場所を明かすことにする。2号店の場所は

SM Mall Of Asia

です。

MOAから話をもらった前後にSM Aura、Megamall、NorthそしてConrad Hotel(SMグループ)とほぼ同時にお誘いを受けたが、MOAに決めたのは単純に場所が一番よかったのと候補地の前の人の流れがよかったこととシネマの入り口に位置することの3点が決め手になった。SM Northは客のターゲット層がちょっと違うこと(C - Dセグメント)、Megamallは希望するいい場所を提案してもらえなかったこと、Auraは場所が全く空いていなかったこと、Conradはまだまだ人の出入りが少なすぎたことなどもあり、総合的に判断してMOAにすることにした。(賃料はMOAがダントツで高い。)

基本的にSMに出店するためには2つの方法がある。一つ目は他の場所で出店をして、しばらくそこでビジネスをして名声を上げることである。(今回の場合はこのパターン)先方からのお誘いなので話は早いし、場所もそれなりにいい場所を提案してくれる。もう一つはこちらからSMにアプローチする方法であるが、全く初めての出店でSMとコネがない場合、大きなモール(MOA、Megamall、SM NorthとAura)でいい場所を確保するのは至難の技である。初めてフィリピンで出店をする場合、SMに出店を希望しているのならこの4モール以外の中規模モール以下はやめておいたほうがいい。成功している人はほとんど見かけない。

「なぜSM?」とよく聞かれるが、今回の場合、直前にAyala MallのGloriettaの話を断っているだけにAyalaは入るのが難しいと判断し、SMのPremier Mallという場所に絞って出店を考えた。(最終的にはSMのその他のモール10店舗くらいからお誘いがあったが、全て断った。)一番大きな理由は今後の勉強の意味合いを兼ねている部分が大きい。SMでいろいろな苦労をすれば今後仮に出店計画があっても乗り越えていけると思っている。ちなみにConradにも断りを出したが、断ったあとに出店を決めたのが、あのTsujiriである。この判断が吉と出るかどうかは神のみぞ知る。

まだ工事は終わっていないが、開店するまでの間、SMモールに出店することに対する考察記を何回かに分けて書いていきたい。SMに対しては言いたいことがたくさんあるが、一応大家さんなので過激な発言は控えることにする。

考察記その1:SMに出店するということ
SMはご存知の通り、フィリピンの流通業界においてはダントツのトップ企業であり、今や不動産や銀行までも手がける大グループに成長している。しかしAyalaと比べると担当スタッフはみんなフレンドリーで高飛車なところはあまり感じない。(むしろ田舎臭さすら感じる)SMは庶民向けのモールであり、Auraなどの一部のモールを除いて金持ち華僑は基本的に行かない。カテゴリーでいえばBクラス以下だが、人の流れは非常に多い。高級ブランドは基本的には出店していない。

以前にもこのブログではSMについて何度か触れているが、流通業というよりも不動産賃貸業に近い感じすら受ける。スーパーマーケットの売上はもちろん、スーパーの店貸しをすることで一定の利益を安定して稼ぐ手法を取っている。モールビジネスも基本は同じで、テナントに対する賃貸料と売上に比例するインセンティブを徴収する。(ちなみにAyalaは売上インセンティブを含まない契約も選択可)

日本から一風堂や千房、道頓堀、大阪王将など多くの企業がSMに出店しているが、これらのすべてが現地のローカル企業によるフランチャイズ展開での進出である。彼らはSMとのつながりが強く、コネもたくさん持っている。だから最初から一等地を確保するのは比較的容易である。一方で全く実績にない場合、話は聞いてくれるが、一等地を提供されるのはよほどタイミングが合わない限り難しい。相当なハンデを負っていると思ったほうがいい。

話はそれるが、「基本的に」日本企業もしくは日本人名による小売(レストランを含む)でのフィリピン進出は現時点においてはできない。どんなに大企業であっても、お金持ちであっても、日本企業100%独資での進出は「現時点」では不可能である。

別途また別の機会にSMに進出することの難しさを書く予定だが、それ以前にフィリピンに小売やレストランを独資で出店させること自体大きなハードルなのである。フランチャイズ方式以外でフィリピンの小売業で進出するためには、簡単に書くとフィリピン人と結婚して、奥さんもしくは旦那さんを社長にして会社を作るか、信頼のできるフィリピン人国籍の人を探して社長になってもらうかの2択しか基本的にはない。これはSM以外のすべての小売店で言えることである。ちなみに会社の役員も基本的に全員フィリピン人でなくてはならず、実質的なコントロールを日本人がやるという方法すらできない。(抜け道は専門業者に聞いてください。私は抜け道は使っていません。)

話がだいぶずれてしまったが、今回いいたかったのは「フランチャイズ以外の方法で簡単にフィリピンで飲食店(小売含む)の起業はできない」ということである。ましてやSMに出店するというのはさらに難しい。奥さんのファミリーや見ず知らずの人に会社の運命を託せますか? 変な投資話に乗ったりしていませんか? これらの点を考えても正直初心者にはハードルが高すぎる気がする。ただフィリピンにおいて飲食店の出店をするということがどういうことかを勉強したい人は「撤退すること」も視野に入れた上で、中規模クラスのSMで出店することもアリだと思う。(潤沢な資金がある人に限られるが)誰にも頼らず出店できたら今後に向けて大きな自信になるのではないか。フィリピンには開業支援をする日本人の専門業者も存在している。簡単なのはこれらの業者を使うことだが、業者のレベルもマチマチなのでじっくりと業者を選定することをオススメする。

考察記「その2」では袖の下などに関するダークサイドな部分について書いていきたいと思う。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事