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「おいしい」・「まずい」の判断基準はいい加減





いろいろなものを形容する中で、数値に表せるものと表せないものがあります。

「速い」とか「眩しい」とか「強い」などは比較的数値に表せるものですが、「おいしい」とか「まずい」というのは人の感覚・感性によるものが大きく、「好み」によってそれは大きく異なります。

博多ラーメン系が好きな人は細麺で豚骨ラーメンが好きだと思いますが、実は私はあまり好きではありません。だから一風堂もおいしいかと聞かれたら、他よりはだいぶマシでおいしいと思いますが、好みから言えば実はNOなのです。

このように「おいしい」、「まずい」を議論するのはある意味無意味だと思いますし、ましてやそれを押しつけたり公共の場で書いたりするのはちょっとくだらないことだと思ったりします。カフェというビジネスをしてきてこのことは改めて感じることです。(飲食店を開いている人は同じ感覚を持っているのではないでしょうか?)

私たちのカフェでは東京の「堀口珈琲」さんのコーヒーを提供しています。ここのコーヒーは手前味噌で恐縮なのですが、非常にクオリティーの高い豆を供給していて、とてもおいしいコーヒーだと思います。以前までコーヒーはほとんど飲まなかった私ですが、堀口さんのコーヒーに限ってはスイーツと一緒によく飲むようになりました。堀口珈琲がなぜハイクオリティーなのか、科学的に証明することができます。

一般的にはコーヒーの味というのは産地のクオリティーに拠るところが大きいのですが、いくら一流の産地の豆でも、その中に欠点豆が含まれていたら味は台無しになってしまいます。マニラのサードウェーブ系のコーヒーや、その他のプレミアムコーヒー(スタバやシアトル)ではこのことがよくわかっていません。だからたくさんの欠点豆が混入し、味をまずくしています。言い換えれば、フィリピンでは「Qグレーダー」がまだまだ育っていませんし、ライセンスを持っている人はほんの一握りしかいないのが現実です。

堀口珈琲さんでは日本ではいち早く「スペシャルティコーヒー」を提唱してきた会社で、その老舗という面においては日本有数のコーヒー店だと思います。


珈琲美味手帖  (知ればもっとおいしい!食通の常識)

珈琲美味手帖  (知ればもっとおいしい!食通の常識)

  • 作者: 世界文化社
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2015/07/16
  • メディア: 単行本



この本でも取り上げられていますように、日本では堀口珈琲、丸山珈琲、カフェバッハというコーヒー店がトップ3のスペシャルティーコーヒーを扱うお店として認識されています。(諸説ありますが)

私が堀口珈琲について凄いなと思うのは、カフェの中にロースターがある店は日本国中たくさんありますが、色彩選別機(色や形を高精度カメラでチェックし、自動的に選別する機械)を導入している点です。そういうカフェは本当に稀だと思います。さらに機械での選別の後に人の目でも最終チェックをして、欠点豆を最小限(ほぼゼロ)に抑えている努力をしています。だから珈琲に雑味も嫌味もないクリアーな珈琲を提供しています。全てにおいて手抜きのない素晴らしいコーヒーを提供していると思います。

しかし残念ながらこの素晴らしさがなかなかお客様に伝わりません。自称コーヒー好きという人も普段低品質のコーヒー(まずいとはいいませんが)を飲んでいるので、いいのか悪いのかよくわからないのです。良いコーヒーをたくさん飲んでいるとこの点がわかってきます。私自身スタバの作りおきのコーヒーは我慢できませんし、いい加減な抽出をしている某カフェのコーヒーも私の好みではありません。

本当にコーヒー好きの人、コーヒー通の人はこの点はわかってくれます。某有名レストランのシェフはうちのカフェの常連さんですが、「フィリピンで一番美味しいコーヒー」と言ってくれますし、某有名日系カフェのオーナーさんもよく来てもらって、褒めていただいています。日本人の方でも日本滞在中から堀口珈琲のファンという方がいらっしゃって、よく来ていただいています。同じ業界(カフェ)のオーナーさんが多いのも特徴です。そういう人たちは全体の1%くらいで99%はよくわかっていない人が多いと思います。

でもいいクオリティーのコーヒーを出していけばきっといつかは好きになってくれる人が増えていくと思いますし、確実に隣のスタバからコーヒー通を奪っているとも自負しています。私はクッキーでもそうですが、クオリティーの低い原材料や製品を出すのは我慢ができませんし、そういう手抜きをして、何も知らないくせに製品を提供しているようなところのものは買いません。正直に黙々といいクオリティーの原材料を使ってお客様に提供するのがポリシーで、それをお客様が評価してくれるのがこの上ない幸せです。

もっとよりいい物を提供できるように頑張っていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。



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コメント 3

あーちゃ

おいしいとかまずいとかは、人の基準によって異なりますし、味音痴の人も実際にいますし。
それはそれとして、
そういう繊細なコーヒーの味が分かる人が来るっていいことだなあと思ったりします。
by あーちゃ (2016-03-06 13:23) 

橘竜也

記事とは少しずれますが、最近こちらで出てくるラーメン屋は豚骨ベースばかりで代わり映えがない印象があります。おかげでラーメン=とんこつと思い始めているフィリピン人も居るみたいで…

ここまで記事に書かれると興味が湧いてまいりましたので今度Kissakoさんに訪問しようかなと考えています。以前からブログを拝見させていただいてお店に興味は持っていたのですが万年渋滞に突っ込んでいかなければならないことを考えるとどうも億劫で二の足を踏んでしまっていたのは否めません。

あとお店の場所を検索するのに過去の記事とグーグル検索で調べてようやく把握できましたので宣伝されているようでしたらブログのどこかにでも住所を書いておくと分かりやすく宣伝になるかもしれません。

お節介大変失礼致しました。
by 橘竜也 (2016-03-08 03:01) 

Akira

橘様、
コメントをいただきありがとうございます。確かに今まで住所を記載していませんでしたので、次回住所を載せさせていただきます。

ぜひ一度ご来店ください。マカティやBGCのようなアクセスがいいところではないために来るのが大変だとは思いますが、日曜日は渋滞もないので、その辺りを狙ってお越しいただければと思います。

やはり日本人の方にも来ていただきたい気持ちもあるので、現在マカティ地区を中心に2店舗目の検討をしています。決まったらまたブログで紹介します。

by Akira (2016-03-09 12:00) 

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