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バリックバヤンボックスの危機?





Balikbayan Box(バリックバヤンボックス、以下バリックバヤン)は在比日本人の方は多分誰でも1度は利用したことがある「救世主」のような存在です。

バリックバヤンを知らない方のために説明しておきますと、フィリピンは出稼ぎ王国なのはよく知られていて、その海外で働くフィリピン人が母国に残った家族や親戚、友達に物資を送る手段として作られたもののようです。US$500(ペソで20,000ペソ程度、日本円ですと60,000円くらい)以内でしたら基本的に輸入禁制品以外は何を送ってもいいとされていました。この制度を利用し、日本でも輸出業者が取り扱いをスタートし、在日フィリピン人が利用しているほか、たくさんの日本人も利用するようになりました。サイズは基本的に大・中・小があり、そこに詰められる分だけ何でも送る事ができます。(一部重量制限あり)

このバリックバヤンボックスが危機に晒されています。現地のニュースによるとフィリピン税関は「バリックバヤンボックスが密輸の温床になっている」として、今後バリックバヤンの検査を強化していくようです。理由としては$500以内と決められているにもかかわらず、多くの利用者がそれ以上の価格のものを送っており、かなりの金額の税金が徴収できない、ということらしいです。

情報源:http://www.gmanetwork.com/news/story/533558/news/pinoyabroad/boc-balikbayan-boxes-being-used-for-technical-smuggling

このような決定に対し、多くのOFWやその家族からは猛烈な反対をしているようです。上院議員も「税関職員が検査するといいながら、中身を抜き取るんじゃないか?検査上の全てに監視カメラ(CCTV)を取り付けて作業状況を検査すべきだ。」とも言っているようです。

http://www.sunstar.com.ph/manila/local-news/2015/08/21/recto-boc-monitor-inspections-balikbayan-boxes-cctv-425886

確かに$500以内と決められていますが、現実的にはそれ以上のものを送ったことがあるのではないかと思います。またバリックバヤンは「個人の使用」に限るものしか送ることができませんが、ビジネス用途で送っている人がいるのも事実です。全てのボックスが開けられるわけではないようですが、怪しい物は開けられる可能性が高くなります。

ではどうやって怪しい物を判断するか?といえば、比較的簡単なことです。まず重量検査で明らかに重たいものは検査対象になると思います。また税関は貨物用のX線検査装置を持っているので、重たいもののをX線にかけて調べれば一発でわかります。電化製品類や機械関係は比較的見つけやすいと思います。食品関係は比較的見つけにくいと思いますが、異常に重たいものもアウトになる可能性があります。

正直このような検査を強化するとなるとフィリピン人、日本人問わず多くの人が困るのではないかと思います。バリックバヤンはフィリピン人に取っては純粋にお土産として使う人も多く、クリスマス時期にはギフトをたくさん詰めて送ったりします。

悪名高きフィリピン税関ですが、本当に余計なことをします。私も過去税関には本当に悩まされてきました。とにかくイチャモンがつけられるものは何でもつけます。一番多いパターンは「申告金額がおかしい」とイチャモンをつけて、どう説明しても引き下がらず、最終的に袖の下を要求します。フィリピンの税関ルールをきっちり守っていたら何も輸入ができないといえるほど、多くのルールが存在します。それを盾にしてやはり袖の下を要求します。

「税関職員になったら城が建つ」ではありませんが、税関職員がかなり裕福な生活ができるのも事実。多くの職員が正規給料では買えない家に住んでいたり、高級車に乗っているのも事実です。なぜか?相当な金額の袖の下を得ているからです。もうここでは書けないような汚い方法で得ていました。

しかしそのような袖の下も最近は「汚職撲滅」を掲げるアキノ大統領の方針の元、税関の汚職もできないようなシステムになってきました。例えば輸入税やVATを徴収するシステムがオンラインになるなど手を出しにくくなっています。これは私の勝手な推測ですが、このように収入源がなくなってきた税関が目をつけたのがバリックバヤンではないかと思います。バリックバヤンは基本的にこのオンラインのシステムを通していないので、仮に怪しい物が見つかった場合、個人的に交渉ができ、結局袖の下を要求できるようになるかもしれません。

いずれにしてもこのような変更は正直迷惑千万で、今後送るものにも気をつけなくてはいけません。とにかく今後の成り行きを注視していきます。


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