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紙切れ一枚でつながっている社員





元社員が年末年始に起こした顛末を事細かく記事に書いていましたが、何故か記事をUp時に消えてしまいました。もう同じ記事を書く気力もないのでかいつまんで書きます。

遅刻や無断欠勤を繰り返していた社員を12月中旬に解雇しました。その元社員がDOLEに駆け込み、そこで得た情報をベースに年末12月27日に不当解雇」という理由でで解雇手当1ヶ月を要求してきました。お陰でお正月ムードもぶっ飛びました。

会計士、弁護士、DOLEに相談をしましたが、どのアドバイスも各々違い、どのアドバイスを聞いていいのか判断に迷いました。改めてフィリピンにおいては「その人の思い込みや浅い知識」がベースになっており、その論点の元となる根拠が法律に基づいたものではないということを思い知らされました。

「警告書3回を発行しなければ解雇できない」という一般常識はフィリピンのLabor Codeを隅々まで読むとどこにも書いておらず、また「1ヶ月前に文書で通知」をしなくてはいけないと明記しているのは「会社都合による解雇」の場合であり、著しく会社のルールに背いたり、従わなかった場合にはそれに限らないということもわかりました。

最終的にDOLEからのアドバイスは「半年以上1年に満たない社員に関しては、雇用主がどんなに間違った方法で解雇しても半月分以上の解雇手当を渡す必要なし」ということでしたが、これもどの法律に拠るものという明確な根拠には基づいていません。それどころかDOLEが過去発行したメモランダムには、素行不良の社員の解雇のステップが明示していて、やはり「警告書3枚」とかどこにも書いていませんでした。結局「会社が間違いなく訴えられない」方法が警告書3枚であるような気がします。

そういう思い込みや根拠の無い論理により、我々は右往左往させられ、場合によっては存続の危機にさえ陥ることすらあるということを学びました。

それと同時に、この元社員が恵まれた環境で生活をしていないことを考えて、最大限チャンスを与え、過去の問題に目をつぶり、お金の前借りやローンを特別に受けていたのに、最後に雇い主にこんな仕打ちをするフィリピン人が本当に多いと改めて感じました。親からは「情を失くしたら人間オシマイ」と教えられてきましたが、フィリピン人にはそんな情なんか与えるより紙切れ一枚=契約書で縛られた関係のほうがよほど気が楽だと思いました。

でも、やはり会社を支えているのは7年も8年もついてきてくれるベテラン社員たちです。紙切れ一枚の方が楽かもしれませんが、ベテラン社員たちにはそういうことでは説明できないサポートがあります。フィリピン人はそういうもの、と言わず使い分けが必要だと改めて感じました。

カフェやクッキー工場で働いているスタッフはやる気も向上心もあるスタッフです。とんでもない常識の通じないフィリピン人がほとんどですが、そういうことにがっかりせず、2015年は頑張って行きたいと思います。
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お茶屋

来比当時に永住の先輩から、ドライバーとメイドは2年毎に変えろと言われたことがあります。(この二人とガードが協力すれば金/家財の盗難は容易)
親しい友人には、たとえ15年信頼関係があったとしても絶対の信頼はありえないと思えと教えられました。企業会計担当者で絶対の信頼関係のあったローカルが親族の問題であっという間に間違いを犯した例もあるそうです。
ここは発展途上国、まして外国

先日の話ですが、裁判官の判断も金次第・・、この国の法律は制定だけならば西欧諸国並みだが、明文化が遅れており担当者によって解釈が異なるそうです。
裁判官の判定も異なるので、弁護士/DOLEそれぞれの担当者も悪意で話をしていないのですが、根拠になる文書が末端まで配布されていないのでしょう。資格自体が日本ほどうるさくないので・・
多分そのようにして国を治めると、不具合な処置を受ける国民が沢山出てくるから博愛の精神(キリスト教義)に則った方法を選択していると思います。
自分の安心を求めるのではなく、フィリピン流の仕様(ケ・セ・ラ・セラ)で対応すれば過ぎることも有るのではないでしょうか。
by お茶屋 (2016-06-10 10:18) 

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